スーパーの梨を今日もスルー

 感情に底があるなら、それに近いのは夏頃だったと思う。今年の夏は厳しかった。不安だった。いまも沈み気味だ。というか現実逃避をずっと続けている。

 wilcoの「Yankee hotel foxtrot」にこのところハマっている。和訳も読んでいたらいまの自分とリンクする部分が多い、(「ぼく」の世界に)問題があること、その状態を俯瞰できず、不安になること。そしてたくさんの嘘をついたこと など。

 普遍的なコードのたおやかな曲運びが、なんだか涼しげなノイズにゆっくりと飲み込まれていく。時折砂嵐の影は濃くなって、不穏な表情を見せる。アメリカなんて行ったこともないし、一方的なイメージだけどWilcoからはアメリカのバンドだという匂いをとても感じる。

サブスクで聴いているが「Ashes of American Flags」終わって、レコードをひっくり返して、「Heavy Metal Drummer」始まったらめっちゃほっとするだろうなみたいなことを想像する。いいアルバムだ〜、初めて聴いてから1年くらい経つけど、いま一番熱が高まっていると思う。絶対レコードは買おう。