借り物だったとしても-4

陽だまりだった場所で水色の花抱えて眩んだ
視界の隅っこまで見渡す君の目は

書き割りの向こうから手を伸ばして
うずくまるぼくを救い出して
戻らない日々のことも全部
誰かのシナリオの通りでも

造花の色塗り直す日々そこかしこに君がいたんだ
また不安にならないように手を振る

覗いたガラスの中はじけた
がらんどうの部屋で待ち合わせよう
明るいところまで連れ出してよ
繰り返す話ばかりだけど

書き割りの向こうから手を伸ばして
つまらないこと埋めあわせしよう
戻らない今日のことも全部
誰かのシナリオの通りでも