悴む手また空に翳して戻らない日のことも覚えておける
午後からの高気圧あてにして家を出る水たまり少しきらきら
久々のブランケットに負けた君ぐずついた顔もっと笑って
乳酸菌飲料を飲む鼻水が直ちに止まるこれが信仰
ネイルもサロンも出てこなかった僕「つ、爪を...整えるとこ...」
おはようと言う君そして旅立ったヒトツバタゴの花が揺れてる
文字を書く消す書き直す繰り返す全部借り物だったとしても
閃光のようなパーティーのはねたあとだまって帰るそれもひとりで
グリッドとでかいクリック手掛かりにギターを弾くのは祈りみたいだ
肘ついて君が落とした角砂糖コーヒーの湯気くるくる揺れる