借り物だったとしても-1
詩を書きました
わだかまる気持ちばかり
確かめていたら秋になった
よれた襟元は僕らのかたち
少しづつほつれだしていた想い
胸いっぱいの愛を書き留めて
あなたに渡そういつか重なるように
ありふれた言葉ばかり
並べ替えてたら冬になった
揺れるマフラーはあなたのにおい
坂道の向こう茜さしたみち
褪せた写真を見返して
繰り返したこと思い出した
この身一つで駆け出した夜空
降り出したら計画は全てミス
胸いっぱいの愛を書き留めて
あなたに渡そういつか重なるように
それすらも 借り物だったとしても